Rudolf Affaire Mayerling



 言語:ドイツ語
 舞台写真:有
 歌詞カード:有
 収録曲数:17曲(1枚)
 試聴:有
 キャスト:
  Kronprinz Rudolf:Drew Sarich
  Mary Baronesse Vetsera:Lisa Antoni
  Eduard Graf Taaffe:Uwe Kröger
  Kaiser Franz Joseph:Claus Dam
  Marie Gräfin Larisch:Carin Filipcic
  Kronprinzessin Stephanie:Wietske van Tongeren

 ハンガリーで初演され、その後日本で上演された「ルドルフ」のウィーン版CDです。作曲はこのブログでもおなじみ、J&Hやスカーレットピンパーネルのワイルドホーンです。前述の2作品はCDが発売されなかったのでようやく発売されたという気分です。
 まずはドイツ語圏のミュージカル雑誌「musicals」の読者投票で男優部門一位となったルドルフ役のDrew Sarichに「おめでとう」を言いたいと思います。この投票は1992/1993シーズンから毎年行われていますが、Uwe以外で受賞したのはSteve Barton、Ethan Freeman、Thomas Borchert、Yngve Gasoy-Romdalがそれぞれ1回ずつという状態になっています。6人目の一位獲得者となったことに、素直にお祝いの言葉を述べたいです。
 上記の実績が示すとおり、このCDはタイトルロールのDrewの声を聞くだけでもその価値はあると思います。元々は歌手だからとにかく歌が伸びやかで音域も広く聞いていて心地いい。それに加えて演技も上手いのですから、CDを聞いていても上記の受賞は納得いくものがあります。彼は以前にディズニー版のノートルダムの鐘JCSのウィーンのコンサートなどにも出演していますが、やはりこのCDが一番。この声を聞けただけでCDを買った価値があったと思ってしまいます。
 そのほかのキャストは豪華。レベッカにも出演していたWietske van Tongeren、Uwe Kröger、Carin Filipcicは相変わらずの美声でうっとり。ワイルドホーンの曲は耳なじみが良くまた意外と重厚なオーケストラとドイツ語に合っているので音だけでもうっとり。同じワイルドホーンのウィーン版J&Hはオーケストラに石を投げたくなるような出来でしたが(キャストにも・・・・)、こちらは素晴らしいです。
 重厚なつくりになっているのですが、中身はラブロマンスです。そのちぐはぐさを良しとするか悪しとするかは個人差かなと思います。何も考えずBGMにするには気持ちがいいことには間違いないと思います。

収録曲については「続きを読む」へ。

Der Letzte Tanz



 言語:ドイツ語
 舞台写真:無
 歌詞カード:無
 収録曲数:5曲(1枚)
 試聴:無
 エリザベートの欧州ツアーベルリン公演でDer Tod役を演じたFelix MartinのCD。Der Todの曲ばかりを集めたCDですので、収録曲はたった5曲です。デュエットのお相手はエリザベートはAnnemieke van DamルドルフはOliver Arnoです。
 収録曲が少なかろうとなんだろうと興行元がなかなか出してくれないこの状況では「よく出してくれた!」としか言いようがありません。彼はクロロックの時も同じようにCDを出してくれましたから、ファンにとっては本当にありがたいです。
 収録曲は「Der Letzte Tanz」、「Wenn Ich Tanzen Will」、「Kein Kommen Ohne Gehen」、「Die Schatten Werden Länger」、「The Final Dance(Der Letzte Tanzの英語版)」。こうしてみるとDer Todは作中では印象的な役柄ですが大きなナンバーというのは本当に少ないのですね。「Kein Kommen Ohne Gehen(邦題:「愛と死のロンド」、邦訳:去ることなしに来ることはない)」はドイツ語圏では使われたことはないのに収録されているのがなんとも興味深いです。
 Felixの声は、初めて聞いた人はどう思うか分かりませんが、一時に比べてねちっこさも熱さも控えめ。すっきり聞けるけど迫力はさすが。冷たい「死」という感じはしませんが、FelixらしいDer Todです。Oliver Arnoはどこか神経質な感じのする王子様。Annemiekeは若くって甘い声をしたエリザベートです。ルドルフはスタンダードなのに、Der Todとエリザベートは結構珍しいタイプなんじゃないかと思います。最初はびっくりしましたが、馴染むと魅力的です。

Vámpirok Bálja



 言語:ハンガリー語
 舞台写真:有
 歌詞カード:無
 収録曲数:41曲(2枚)
 試聴:無

 ハンガリー版「Tanz der Vampire」のCDです。
 TdVのCDを買うとしたら1枚目はウィーン版オリジナル、これは間違いなし。で、2枚目はどうかなと考えるとこのCDがいいかなと思います。
 このCDのいいところは、まず、ライブ版であること。ウィーン10周年記念コンサートもライブでしたが、コンサートかつその抜粋と全曲収録かつさらにボーナストラックアリでは、確実に後者の方がいいでしょう。曲数が多いというのもありますし、また、雰囲気という面ひとつに絞っても舞台のライブの方が迫力があります。
 ハンガリーらしい熱さとヨーロッパらしいクラシカルな雰囲気。冬の寒さもお城の荘厳さも、音だけでしっかり伝わってきます。キャストについては「そのもの」以外言葉が思いつきません。クロロックは初老の紳士の魅力を発揮し、ザラはどこか危うさを含んだ娘。アルフレートは澄んだ声が心地いいし、教授は丸みを帯びた声にさえ愛嬌があります。ウィーン初演盤とは違いますが、これはこれで違う味わいがあって魅力的です。
 メインとなる曲から台詞のBGMに曲がついているような曲まで、おそらく全て収録されていると思います。カーテンコールまで収録されているサービス振りですから、文句のつけようがありません。良くぞ出してくれた、もうその一言につきます。
 
 ボーナストラックはキャスト違いで「Tot zu sein ist komisch」「Für Sarah」「Wenn Liebe in dir ist」「Totale Finsternis」。何というか、好きな人の気持ちをよく分かってるなという感じです。ひとつ問題があるとすればボーナストラックが1枚目のCDに収録されているということでしょうか。CDで聞くと戸惑います・・・さっさとPCに取り込んで順番を変更すれば無問題ですが。
 曲順や曲の長さ等はベルリン公演と同じような感じです。「Totale Finsternis」「Die unstillbare Gier」が若干カットされていて、「Für Sarah」が「Carpe Noctem」の後ろに来ているパターンです。曲のカットはあまり好きではないのですが、これについては諦めるしかないのかもしれません。

THE SCARLET PIMPERNEL(Original Norwegen Cast 2008)



 舞台写真:有
 歌詞カード:無
 収録曲数:40曲(2枚)
 試聴:無

 日本でもおなじみ、フランク・ワイルドホーン作曲のミュージカル「スカーレット・ピンパーネル」のノルウェー版CDです。
 ジャケットがとにかく印象的で素敵で、これは中身も期待できそう!と思ったのですが・・・。
 これだけCDを集めていて、まれに見る印象に残らないCDでした・・・。音がぼやけているというか、歌がずれているというか・・・。聞いていると眠くなります。
 感想を書かなくてはと何度も何度もチャレンジしたのですが、いつも聞いていることさえ忘れてしまいます。日本でも頑張れば手に入らなくないCDなので、そんな感想を残してみるのも意味があるかなと思ってこの感想を書いています。買う人は多少の注意が必要です、はい。

Marie Antoinette



 言語:ドイツ語
 舞台写真:無(扮装写真のみ)
 歌詞カード:有
 収録曲数:13曲(1枚)
 試聴:有
 キャスト:
  Margrid Arnaud   :Sabrina Weckerlin
  Marie Antoinette  :Roberta Valentini
  Cagliostro     :Ethan Freeman
  Graf Axel von Fersen:Patrick Stanke
  Louis XVI      :Tim Reichwein
  Herzog von Orleans :Thomas Christ
  Agnes Duchamps   :Maike Switzer

 東京で開幕、その後再演があり色々物議はかもしましたが、ドイツのブレーメンで公演。そのキャストによるCDです。
 私はなんだかんだ言いつつ上記の公演全て見てしまいました(苦笑)。全て見た上で作品としてはいまいちだなというのが正直な感想。「ベルサイユのばら(漫画版)」に比べて確かに暗いけど、見れば見るほど歴史物としてはそちらの方が重厚で、深いから。暗かったり見ていて欝になる作品って好きだけど(ノートルダム・ド・パリが好きなくらいですから、ええ、あの原作ほど絶望的な作品も滅多にないでしょう)、見ていて不快になる作品ってどう扱っていいか分からないよね・・・・。
 というわけで作品としては結局好きになれなかったのですが、このCDはそんな者でも「収録曲が少ない、もっと聞きたい!」と思いたくなるものであることは間違いないです。世界初演が日本であれ、作詞家作曲家は普段ドイツ語圏で仕事をしている人。日本語に比べたら圧倒的にドイツ語のほうが曲に合うのは当然でしょう。美しい曲にそれにぴったりあった言葉。それだけでも聞く価値はあります。
 ただ上記のように作品自体が好きではない+キャストが上手くてストーリーを感じさせるつくりになってる、というのがマイナスに働いてしまってちょっとお蔵入り気味になってたりします。

 収録曲は追記にて。

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